銀座千疋屋 銀座本店 地下フルーツパーラー
銀座千疋屋 銀座本店(
HP)
東京都中央区銀座5-5-1 B1F
営業時間/
1階フルーツショップ 10:00~20:00(月~土) 11:00~18:00(日・祝日)
2階フルーツパーラー 11:00~19:00(GW/7・8月/12月)
地下フルーツパーラー 11:00~17:30
定休日/なし
『フルーツポンチ』夏季限定バージョン 1050円癒され指数 ★★★
(『いかに癒されたか』が目安の“癒され指数”でスイーツの満足度を表現しています)スイーツ担当:M

です。
明治27年創業の銀座の老舗果物店『銀座千疋屋』。
外国人客が買ったフルーツをその場で食べる姿からヒントを得て
日本で初めてフルーツパーラーを開業したのがここ『銀座千疋屋』。
そして今やお馴染みの『フルーツポンチ』なるデザートが
一説によるとこの『銀座千疋屋』が発祥とのこと!

そのフルーツポンチの“元祖”とも呼ばれるこちらですが、
本来は赤ワインやブランデーを使ったもので、シロップが美しいルビー色をしているんです。
それが夏場だけはミントリキュール入りの透明なシロップに変更。
見た目も涼しげな夏バージョンとなって登場します。

スイカ・メロン・パイナップル・梨・バナナ・巨峰など
盛り付けられた旬のフルーツはどれもズバリ食べ頃状態のものばかり。
さすが老舗の目で吟味を重ねられたフルーツ!といった格上の味わいです。
また、グラスの下のナプキンの柄が夏らしくスイカだったりして、
こういうところが老舗の粋な演出!といった感じ。ニクイです。

果物の皮がオシャレにカットされているとか
フルーツが丸くくりぬかれているとか、または白玉が入っているとか…
そういった“手を掛けた感”があまり感じられない超シンプルな『フルーツポンチ』。
でも実はこのシンプルさに徹底的にこだわっているんだそうです。
「果物には刃物を多く入れるべきでない」「必要以上に加工しない」という
先代の果物への愛情と教えを守りぬき、果物が最も美味しい状態で味わえる大振りにカットしているとか。

また『フルーツポンチ』は“果物を使ったおしゃれな飲み物”という意識で作られているとのこと。
シロップを飲みつつフルーツも味わえるよう、中のフルーツは食べやすいサイズのサイコロ状になってます。

ストローを付けるとフルーツカクテルっぽい!

そして、気になるミントリキュール入りのシロップですが、
一口目にまずミント感がスカッ!と到来。
でも二口目からは早くも慣れる、というか、抵抗が全く無くなるから不思議。
思ったよりシロップに甘さがあるからかもしれません。
そしてフルーツを堪能し、最後にシロップを飲みきった後、
あらためてミントの香りが余韻となって訪れます。
ミントの、いわゆるスースー感はあまりないので、その辺が苦手な方でも安心。

それにしても、ワイングラス入りの小ぶりの『フルーツポンチ』を1050円で頂くのはなかなかの贅沢。
同じ1050円なら手堅く
『フルーツサンドイッチ』にいっちゃうかな…などと思うのが本音だったりするワケですが、
厳選された高級フルーツの極みを味わえ、しかもこれが“元祖”のフルーツポンチと思えば
シロップの最後の一滴まで価値がある!と思えます。

創業当時から愛されている『フルーツポンチ』は、恐らくこの夏バージョンではなく
赤ワインバージョンの方だと思われるので、夏が終わったら今度こそ“元祖”フルーツポンチで
美味の歴史を堪能したいと思います。
※『銀座千疋屋銀座本店』のその他のスイーツのレポート記事はコチラ→
『フルーツサンドイッチ』